公認内部監査人(CIA)tunetterのブログです。 内部監査の試行錯誤を記録していきます。

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2009年12月10日木曜日

システム監査普及連絡協議会「平成21年度講演会」

システム監査普及連絡協議会「平成21年度講演会」に行ってきました。
システム監査普及連絡協議会は財団法人金融情報システムセンター(FISC)が事務局となっています。FISCは「金融機関等のシステム監査指針」を発行している団体です。
今回の講演会の概要は以下のとおりです。

  1. 日 時:平成21年12月9日(水) 14時00分~17時00分
  2. 場 所:中央大学駿河台記念館 2階大会議室
  3. 講演内容:
  • 「情報システムの改善に資するシステム監査」/NTTデータ経営研究所 情報戦略コンサルティング本部アソシエイトパートナー 早乙女真氏
  • 「経営者から求められている情報システム監査」/関西アーバン銀行 監査本部 アドバイザー 良永順氏

曇り空の肌寒い中、開始30分程前に御茶ノ水の会場へ到着。講演が始まるころには会場はほぼ満席でシステム監査に対する関心の高さを感じました。内部監査協会のシステム監査部会の座長も来ていました。

冒頭にFISCの米澤理事長より挨拶がありました。FISCはISACAと3ヶ月毎に情報交換をしているそうです。

続いて、早乙女氏の講演です。氏は自身の長いSEの経験から、特にシステム開発は自由度が大きく、フレームワークを設けないと管理できないと いう考えで、開発のプロジェクトマネージャーの視点に監査の視点が加わることで経営者にとってより良い情報システムとなるという内容でした。(当初、切り 口が何の監査についてなのか理解できず、少々戸惑いました。講演後同様の質問をしている人がいてホッとしました。(笑))

15分間の休憩 を挟み、良永氏の講演です。氏は金融機関での監査経験が豊富で、監査人の目線からシステム監査を解説していました。金融検査マニュアルとシステム監査の関 係や、ご自身がいままで実施した監査とFISCの対応について解説されていました。また、現在実際に利用しているリスクアセスメントや監査計画を例にかな り具体的な説明をされていました。システム監査はシステムだけを切り出すのではなく、流れの中でシステムを捉えるべきだという言葉が印象的でした。

本日の講演を聴いて、システム監査にはフレームワークが重要であること、金融機関のようにサービスのかなりの部分がシステムに依存する業種にとってシステム監査は業務監査と限りなく近く、システムだけを分けて考えるべきではないと改めて感じました。

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