公認内部監査人(CIA)tunetterのブログです。 内部監査の試行錯誤を記録していきます。

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2009年12月8日火曜日

専門職的実施のフレームワーク

月刊監査研究2009年8月号にCIAフォーラム研究会No.24による「IIA国際基準と「金融検査マニュアル」の比較研究」という報告が紹介されていました。

これはIIA(=The Institute of Internal Auditors、内部監査人協会)が定める「専門職的実施のフレームワークと」金融庁の「金融検査マニュアル」の対応関係を解説しているものです。

今回は、専門職的実施のフレームワークについて書いてみます。

専 門職的実施のフレームワークとはThe Professional Practices Frameworkの和訳です。かなり直訳な和訳ですが、意訳も難しいかもしれません。このフレームワークは2009年1月に改訂され、正式な翻訳はまだ 完成していません。以下の目次は旧版の目次です。最新版はhttp://www.theiia.org/guidance/standards-and- guidance/にて確認できます。余談ですが、このフレームワークに関する問題はCIAの試験に必ず出されます。

内部監査の専門職的実施の国際基準(基準)
人的基準
1000-目的、権限および責任
1100-独立性と客観性
1110 ~ 1130
1200-熟達した専門職的能力および専門職としての正当な注意
1210 ~ 1230
1300-品質の保証改善プログラム
1310 ~ 1340
実施基準(Performance Standards)
2000-内部監査部門の管理
2010 ~ 2060
2100-業務の内容
2110 ~ 2130
2200-業務の計画
2201(2210が正しい?) ~ 2240
2300-業務の実施
2310 ~ 2340
2400-結果の伝達
2410 ~ 2440
2500-継続的な監視
2600-経営者のリスク許容についての問題解決
用語一覧

実践要綱(Practice Advisories)
人的基準
PA1000-1 ~ PA1330-1
実施基準(Performance Standards)
PA2000-1 ~ PA2600-1

専門職的実施のフレームワークは「基準」と「実践要綱」に分かれており、互いに項目が関連しています。(例:基準の1310=品質プログラムの評価の実践要綱はPA1310)
専門職的実施のフレームワークをよく理解することは内部監査の国際標準を理解することにつながります。

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