監査計画は中長期→年度→個別の順に作成することがセオリーとされています。しかし、監査計画には標準がなく、会社により流儀が異なります。また、参考書の記載も様々なのが現状です。
そこで今回は、「内部監査人の実務ハンドブック(日本内部監査協会編)」と「金融機関等のシステム監査指針(金融情報システムセンター)」を参考に監査計画に盛り込むべき項目を整理してみました。
- 中長期監査計画
- 監査基本方針
- 中長期の経営計画に基づく監査方針
- 監査対象
- 監査方針毎の監査対象
- 要員計画
- 基本方針に基づく監査の要員計画
- 監査人育成計画
- 監査人の能力開発計画
- 年度監査計画
- 年度監査方針
- 年度の監査方針
- 監査対象
- 年度監査方針毎の監査対象と監査視点、被監査部門、監査担当者、監査期間
- 要員計画
- 年度の要員計画(外部委託を含む)
- 教育計画
- 年度の能力開発計画
- 予算
- 年度の予算(人件費、教育費、設備費、外部委託費、旅費等)
- 個別監査計画
- 監査対象
- 監査対象とその概要
- 監査種類
- 部門別or個別業務orテーマ別
- 監査目的
- 当該監査の目的
- 監査視点
- 当該監査の監査視点
- 被監査部門名
- 被監査部門名とその責任者名
- 監査部門(チーム)
- 監査部門の体制
- 監査スケジュール
- 前回監査の結果
- その他特記事項
特に、監査対象と監査視点については用語の定義が参考書により違うため以下のとおり整理しています。
- 監査対象:経営目的・法的要請・社会的要請・社内の課題を考慮して決める
- 監査視点:有効性、合目的性、効率性、正確性、実在性、準拠性+機密性、完全性、可溶性、信頼性
以上、監査計画に盛り込む項目を私なりに整理してみましたがいかがでしょうか?実際には監査だけではなくコンサルテーション業務も加わるため監査部門の計画≠監査計画となる点にも注意が必要です。
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