月刊監査研究2009年8月号に「内部監査部門が成功するための6本の文化的支柱」という海外論文が紹介されていました。
こ の論文はBruce Adamec,CIA,CPA、Linda M.Leinicke,PHD,CPA、Joyce A.Ostrosky,PHD,CPAによる「6 Cultural Pillars of Successful Audit Departments」という論文を中島陽紀氏(CIA)が翻訳したものです。
今回はこの記事のポイントを私なりに抽出してみました。
内部監査部門が堅持すべき基礎的価値は以下の4つである。こ の論文はBruce Adamec,CIA,CPA、Linda M.Leinicke,PHD,CPA、Joyce A.Ostrosky,PHD,CPAによる「6 Cultural Pillars of Successful Audit Departments」という論文を中島陽紀氏(CIA)が翻訳したものです。
今回はこの記事のポイントを私なりに抽出してみました。
- 誠実性
- 客観性
- 秘密保持
- 専門能力
基礎的価値に加えて、以下が必要である。
- 技術的な専門性
- 明確な基本規定
- リスクベースの監査手法
- 監査の専門知識
- 交渉力や協働能力といったソフトスキル
- 適切な技術などの正しいインフラ
真に全社的な影響力を持つ内部監査部門には以下の6つの文化的支柱がある。
- 信頼(Trust、部門のメンバー間の信頼)
- 感情知能(Emotional Intelligence)
- 自己認識力(Self-awareness)
- 自己管理能力(Self-regulation)
- 自分を動機付ける能力(Motivation)
- 共感力(Empathy)
- 社会的スキル(Social Skills)
- 達成重点主義(Performance Focus)
- 顧客に対して
- 株主、取締役会及び監査委員会に対して
- 監査対象に対して
- 内部監査部門のメンバーに対して
- 勇気(Courage、あらゆる場合に正直で倫理的であり、真実を追究する)
- サポート(Support、内部および外部の支援体制を構築する)
- 学習の共有(Shared Learning、グループの成功と失敗を共有する)
この論文の趣旨は、利害関係者全体に配慮し、個々の能力を高めるだけではなく、内部監査部門メンバーが協力し合いながら目標を達成することが大切であるということだと思います。
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